ビジネス寓話から学ぶ:すっぱいぶどうで自己正当化する
2021/01/05
「すっぱいぶどう」というイソップ童話をご存じでしょうか?
「すっぱいぶどう」はイソップ童話の一つで、わたしたちの自己成長における考え方の教訓となります。
今回は、「ビジネス寓話から学ぶ:すっぱいぶどうで自己正当化する」についてご紹介します。
イソップ寓話:すっぱいぶどう
むかしむかしあるところに何日も食べていないキツネがいました。
キツネが歩き続けていると、ぶどう畑が見えてきました。
ぶどう畑にはたわわに実ったぶどうが豊かで、腹ぺこだったキツネは背伸びしたり、飛び上がったりして取ろうとしました。
しかし、ぶどうの実はたかいところにあり、キツネには到底届きません。
ぶどうを取ることに疲れてしまったキツネは怒りと悔しさで、「どうせこのぶどうは、絶対すっぱくてまずいに違いない。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去りました。
このお話から学べること
この物語は、キツネが自分でが取れなかったぶどうをを酸っぱくて美味しくないものに決まっていると自己正当化した物語です。
自分の能力の低さを正当化したり擁護するために、価値がないものだと決めつけ主張する「負け惜しみ」をすることを表現しています。
すっぱいぶどうは、自己の能力の低さを正当化や擁護するために価値の無いものだと主張する負け惜しみの意味で使われています。
認知的不協和理論
アメリカの心理学者レオン・フェスティンガー氏は、自分の考えと行動が矛盾したときに感じる不安を解消するため、考えを変更することにより行動を正当化する現象を認知的不協和理論と定義づけました。
心理学者のフロイト氏が提唱している防衛機制でいう合理化に該当します。
人はこれを解消するために、矛盾する認知の定義を変更したり、過小評価したりすることによって自身の行動を変更すると考えられています。
手に入れたいけど努力しても手が届かないものである場合、価値がないものとみてあきらめて心の平安を得るとうことです。