従業員エンゲージメントを高める承認
2020/10/15
従業員エンゲージメントを高める方法の一つとして、承認があります。
今回は、「従業員エンゲージメントを高める承認」についてご紹介します。
マズローの欲求5段階説から承認を考える
承認については人間心理学の学者であるアブラハム・マズローの「欲求5段階説」が参考になります。
マズローは、人間には5つの欲求があるということから生理的欲求、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認欲求、自己実現の欲求を定義づけしました。
「生理的欲求」とは、着るものがほしい、食べるものがほしい、住むところがほしいという衣食住の欲求です。
「安全の欲求」とは、安全に働きたい、安心して暮らしたいという安全・安心の欲求です。
「所属と愛の欲求」は、他者と関わりたい、チームに属したいいう欲求です。
「承認欲求」とは、他者に認められたい、社会に認められたいという欲求です。
「自己実現の欲求」とは、能力を発揮した活動をしたいという欲求です。
これらの欲求は、①生理的欲求→②安全の欲求→③所属と愛の欲求→④承認欲求→⑤自己実現の欲求の順に満たされていきます。
承認欲求は①②③が満たされたうえで、欲求が高まってきます。
安全・安心に働くことができ、職場で仲間と関りあったり、チームとしての一体感が満たされていると承認されたいという欲求が出てきます(日本においては、現在は衣食住について満たされていないということはほとんど問題にはなりませんので省略します)。
ポジティブフィードバックで承認する
わたしたちは、相手に考えや行動に対してフィードバックをします。
フィードバックには、ネガティブフィードバックとポジティブフィードバックがあります。
ネガティブフィードバックは、望ましくない行動をそれ以上繰り返さないための抑止力となるメリットがあります。
ポジティブフィードバックは、相手にとって望ましい行動につながる行動喚起となるメリットがあります。
これらはケースバイケースに応じて、うまく使い分けていく必要があります。
ネガティブフィードバックだけだとモチベーションが下がってしまい、相手の行動への意欲を下げてしまう原因になりますよね。
承認力を高めるには、ポジティブフィードバックをおこなっていきます。
相手の存在や考えたこと、行動したことなどについてポジティブな要素を入れて言葉がけをしていきます。
ポジティブフィードバックをするときは、頻度が最も大切になります。
スモールステップ、ベイビーステップのように細かいステップで承認がけしていきましょう。