返報性の法則を活用して対人関係を良好にする
2020/12/16
返報性の法則をご存じでしょうか?
返報性の法則は対人関係において参考になります
今回は「返報性の法則を活用して対人関係を良好にする」についてご紹介します。
返報性の法則とは
返報性の法則とは、1960年に社会心理学者であるグールドナー(Gouldner, A. W.)が提唱しました。
「ひとは自分をサポートしてくれたひとをサポートし,攻撃をしないであろう。」と仮説を挙げています。
そのうえでグルードナーは,以前受けたサポートが大きいほどサポートが受けたひとにとって報酬価の高いものであるほど返報行動は促進される。」と仮定しています。
つまり、「何かをしてもらったらお返しをするということは世界中に浸透している文化である。」ということです。
この人間社会を互恵性規範といいます。
返報性の法則には4種類ある
返報性の法則には4種類あります。
順番にご紹介していきましょう。
好意の返報性
相手に好意を持たれるとこちらも好意で返したくなることです(善意の返報性)。
笑顔を向けてくれるひとには笑顔で返したくなりますよね。
悪意の返報性
返報性は悪意についても同様に作用します(悪意の返報性)。
疑い深く見てきたひとには、失礼なひとだ感じやすいし、こちらも疑いの目で見てしまいますよね。
譲歩の返報性
相手が譲ってくれたのだから、自分も譲ってあげようという心理が作用することです。
例えば、交渉で自分が譲れば相手も譲ってくれやすくなるということです。
自己開示の返報性
自分の情報を相手にオープンにすると、相手も自分のことに好感を持ってくれオープンで返してくれやすくなるということです。
相手のことを知りたいのであれば、まずは自分をオープンにすると相手も心を開きやすくなるということです。
今回は、返報性の法則についてご紹介しました。
良好な対人関係構築にぜひご参考にして活用してみてください。