拡張形成理論からひも解くポジティブ感情を高めることによるメリット
2021/10/05
ポジティブ感情を高める根拠として役立つ「拡張形成理論」についてご存じでしょうか?
拡張形成理論とは、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱している理論です。
今回は、「拡張形成理論からひも解くポジティブ感情を高めることによるメリット」についてご紹介していきます。
拡張形成理論とは
拡張形成理論(Boerden-and-build theory)とは、ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソン教授が提唱している理論です(Fredrickson,2001)。
フレドリクソン教授は、ポジティブな経験をすることによってわたしたちに様々なリソースを形成し、自己成長につながると説明しています。
自分の考え方や物の見方が広がることによって、意欲的に関わろうと思い活動のレパートリーも広がります。
意欲的に関わろうと思い活動のレパートリーが広がると、身体的(健康)、創造的・知的(スキル)、心理的(思考の幅)、社会的(より良い関係性)が形成されるとしています。
これらのリソースを形成することによって、ポジティブな好循環サイクルをつくることができ、自己成長へとつながることからポジティブスパイラルとも言われています。良い影響が次々に波及するというカスケード効果とも表現されてもいます。
良い気分のときに好奇心が強まり、人付き合いが良くなり、創造性が高まり、健康的になる。そうなると、免疫力が高まり、心臓血管系が良くなる。さらに問題解決機能が高まり、難しい仕事でも取り組むことも期待できる。
拡張形成理論は、ポジティブ感情を高めることによる様々な連鎖を説明してくれる納得性がある理論ですよね。
ポジティブなスパイラルに入り、ポジティブ感情を高めていきましょう。